1000PPM倶楽部
老人ホーム編
老人ホーム・デイケア等の老人福祉施設ではコロナ禍で大変な思いをされたことかと思います。
そして現在もコロナのみならず、インフルエンザその他の感染症対策に苦慮されていることかと思います。
一方で経営的には電気代の高騰に頭を悩ませられているのではないでしょうか。
コロナの発生が老人福祉施設においてクラスターが多く発生したことは事実で、その対策が未だ十分になされているとはいえないのではないかとの指摘もあります。
換気が不十分な場所、不安な場所が多く残っている可能性があります。
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一つには、換気フィルターが詰まっていて、換気が十分におこなわれていないことに気づいていないことです。⇒まずはCO2センサーを使って、発見する必要があります。
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もう一つは、居室において、換気スイッチの入れ忘れ、ないし入居者が切ってしまっていることがよくあるということです。⇒入居者が操作できないようにすべきです。
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入居者・利用者の立場でいうと、リスクの高いのは食堂やデイルーム、ご家族との面談室で、十分な換気が行なわれているか確かめられないということです。⇒知りたい入居者・利用者ないし心配されているご家族にはCO2濃度を知らせる必要があります。
一方で、廊下などは人が少なく、換気の必要性が高くない場所もあります。
1000PPM倶楽部の考え方、取組みはコロナ化での経験を踏まえて生まれたもので、ほとんどの老人ホームにおいて検討の余地があります。
1000PPM倶楽部の考え方
換気の必要性は空間の大きさと、その中の人口密度で決まる。
必要以上の換気をやめて、必要な換気だけ徹底する。そうすれば温度差のある外気の流入が減るため、空調(エアコン)の電気代が安くなり、地球温暖化防止につながる。
換気をしなければ、呼気によってCO2濃度が次第に上昇し、感染症のリスクが高まる。
コロナ下で目安とされた判断の分かれ目がCO2濃度1000PPM(※1)で、判断に必要なツールがCO2センサー。
換気スイッチのONOFFや強弱でCO2濃度を管理する(※2)のが1000PPM倶楽部の基本的な考え方。
1000PPM倶楽部は「換気の管理により、地球温暖化を防止し、感染症に負けない日本をつくる。」ことをめざしています。
換気ONの時間を短くすることができれば、エアコンの出力を減らし、全体の電気代を年間で10%程度安くすることができる可能性があります。
特に夏においては、換気スイッチをにするかにするかで、エアコンの電気代が2倍近く違ってくる場合があることがわかっています。
小さい施設はC-Kanベーシックをご検討ください。24時間換気が入っているところも多く、その場合には強弱の弱を選択します。
市販のCO2センサーを使用してCO2濃度が1000PPMに近くなると、強に変更し、それでも下がらない場合には窓開けを行いましょう。
換気扇のある場所が戸を閉めることで、室内の換気が妨げられることのないよう、ご注意ください。
大きい施設ではエアコンのONOFF、換気装置のONOFFはどうされていますか。
夜間などの不在時にはエアコンをOFFにしているかと思います。一番の節電です。
エアコンに連動して換気装置のONOFFがなされている場合が多いようですが、換気装置だけのONOFFも可能な場合が多いといえます。
エアコンの設備管理と換気装置の管理が別業者である場合、その調整・メンテがさらに別業者の場合が多いようです。設備管理の方にご確認されてみてください。
1000PPMで換気をコントロールすることについては、入居者やそのご家族によく説明し、理解いただくことが望まれます。電気代削減はCO2排出量の削減、地球温暖化防止にもつながります。1000PPM倶楽部ではA4ポスター、案内カードを用意しています。
室内のCO2濃度/温湿度をリアルタイムでアプリに通知過去のデータをグラフでかんたん確認できるタイプのセンサー
※1)空気中の二酸化炭素濃度は0.04%程度だが、呼気にはCO2が3~5%と多く含まれていることから、CO2濃度を測定することによって、感染者が室内にいた時の空気中に漂うウィルスの量のレベルが分かる。コロナなどのウィルスに特有のエアロゾル感染は、CO2の濃度が1000PPMを超えると感染リスクが高まります。CO2濃度1000PPMは新型コロナウィルス感染症対策分科会が示した目安であり、建築物環境衛生管理基準値であり、結核の二次感染リスクを97%低減できる閾値です。
※2)建物には換気装置がついていて、換気を調整できるようになっています。しかし人がいなくても換気をしています。
夏場は換気でエアコンの冷気を外に排出してしまい、外の熱気を吸い込んで部屋の温度が急上昇、エアコンはフル稼働して設定温度を保っています。
冬場はエアコンの暖気を外に排出してしまいます。外の冷気も吸い込んで部屋の温度が急低下、エアコンがフル稼働して設定温度を保っています。
換気の状態に合わせて換気装置をONOFFすれば、無駄な換気によるエネルギーロスを大幅カットできます。
CO2濃度を1000PPM以下にコントロールするために通常の換気をOFFにすれば、年間の電気代を10%から25%削減することが可能です。夏のエアコンの電気使用量は半分近くに削減できます。